今回は、「リーダー」について紹介します。
- プレイヤーからリーダーに変わる
- 理想のリーダー像を明確にしたい
- 部下との距離感がわからない
- 感情で動いてしまう
- 自分の数字を上げたい
プレイヤーからリーダーに変わる時に、自分の理想がありながら、実際にやってみるとうまくいかないという、理想と現実のギャップは、優秀なプレイヤーであった人ほど陥る事があります。
自分がやった方が早い、何で出来ないの?等々感情が出てしまう事はありますが、グッとこらえて、組織の仕組みを理解し、判断基準を明確にし、ルールに基づき動く事で、リーダーとしてチームを成功へと導く事が出来ます。
参考書籍:リーダーの仮面
書籍情報
<書籍情報>
リーダーの仮面
*著者:安藤 広大
*発行:ダイヤモンド社
*画像引用:Kindle
【はじめに】
リーダーの仮面をかぶる準備
理想のリーダーってどんな人でしょうか。優しく手取り足取り教えてくれる人?「俺の背中を見て覚えろ」的なひと?どちらも残念ながら、よくないそうです。プレーヤーとして優秀だった人ほど、マネージャーとしてうまくいかないケースは多く、この切り替わりのタイミングが、人生において大事な時期となります。
「人の上に立つ」というのは、会社員に限らず、いろんな場面で出くわします。この時必要となるのが、「仮面」です。優れたマネジメント能力をもった人は、必ずと言って良いほど、その「仮面」を被っています。
「仮面」というと、少し冷たい印象を受けるかもしれませんが、会社内では、“会社員”、”上司”、”部下”という仮面を被りますし、家庭では、“父”、”母”、”夫”、”妻”という仮面を被ります。本音だけの人間なんて、不可能ですよね??
みなさんは、気付かない内に、沢山の仮面をもっています。そして、仮面というのは、自分を守ってくれます。仮面を被った自分が嫌われても、人格まで否定された訳ではありません。仮面を使い分ける事が出切れば、成長も出来ますし、楽になれると思います。
そこで今回は、新アイテム「リーダーの仮面」を手に入れよう。というお話ですね。
プレイヤーからリーダーへ
プレイヤーとリーダーでは見る景色が全く違います。今まで個人としてやってきた人も、自分より部下を優先する状態が続きます。
その中で、良いリーダーになるための頭の切り替え方について、本書にとても参考になるポイントが書かれていましたので、引用させて頂きます。
『プレーヤーから頭を切り替える質問』
【質問1】
「いい人」になろうとしていないか?⇒フレンドリーで仲良くする事が良いリーダーと思いがちですが、どうしても人によって差が生まれてしまいます。
人は他人と比べる生き物なので、一歩引いた立ち位置から平等性を保つ事が大切です。【質問2】
「待つ」ことを我慢できるか?⇒結果が出るまでに必ずタイムラグがあります。出来ないからといって手を差し出せば、学ぶ機会を奪ってしまいます。ダメなリーダーほど「待つ」ことが出来ません。
【質問3】
部下と「競争」をしていないか?⇒過去のやり方を押し付けて、部下と競争しようとすると、チームの成長は止まります。現場をよく知っているのは部下の方です。情報を吸い上げてそれを元に判断する。それがリーダーの仕事です。
【質問4】
「マネジメント」を優先しているか?⇒プレイングマネージャーの場合、自分の数字も気にする必要があります。しかし、自分が悪い数字でも「マネージャー」を優先しないといけません。上司から数字の指摘を受けても、「部下のマネジメントを優先している。」と伝え、チーム全体の成長を考えましょう。
【質問5】
「辞めないかどうか」を気にしすぎていないか?⇒会社が成長して、自分の成長が認識出来ていれば、人は辞めないはずです。しかし、一定の確率で退職者が出るのは仕方が無いことです。頑張りたい部下を全員活かすのは必要ですが、辞めさせないために部下に合わせるのは不要です。
※本書引用
感情だとムラがでて、不平等になりかねないからな。
【3つのまなび】
まなびを3つにわけてみたぞ!!
1.感情は置いておく
リーダーの理想像は、公私ともに頼れる人というカリスマ的存在がイメージしやすいかと思います。仕事も丁寧に教えてくれて、家庭の悩みも聞いてくれて、悩んだ時はお酒を飲んで励ましてもらい、時には叱ってもらい。そんなドラマのようなものをイメージするかもしれません。
しかし、本書でいうリーダーは、全くの別物です。
まず、感情は横において、結果だけを見ようというものです。仕事は、「国語」ではなく「数学」、「プロセス」ではなく「結果」。ということです。
料理人に例えると、いくら手間暇がかかった料理でも、美味しくなかったら意味ないですよね?
気持ちに寄り添うリーダーは、成長の止まっている状態を、正当化しているだけです。
相談にのっていいのは、この二つだけ↓↓↓
1.「部下の権限では決められないこと」
2.「部下が自分で決めていい範囲なのかどうか」
※本書引用
部下も自分で判断できるものは、自分で決めていく必要があります。
お客様への提案等、お客様と接している人が考えないといけません。リーダーが決めるものではありません。
リーダーは、孤独になることもあります。しかし、会社は孤独を埋める場所ではありません。
「リーダーの言葉はあとから効いてくる。」
これを信じてこらえましょう。
自分の成績だけを重視するプレーヤーとは、全く思考が違うかも。
2.組織と給料を理解する
今回でいう「リーダー」は、リーダー1年目を想定しているので、もちろんリーダーにも上司がいます。
そこをふまえて組織というものを考えると、自分がピラミッド上のドコにいるのかを意識する必要があります。リーダーもあくまで組織の規定に則したリーダーです。
自分の感情で動いていると、自分自身がルールからはみ出してしまい、それがパワハラなどの問題に発展することがあります。
ここで、一番理解しておきたいのは、給料がどこから出ているか、何に対して出ているか。
その答えは、以下の通りです。
■給料の評価者⇒直属の上司
■何に対してのお金⇒自分の労働の対価
結論を言うと、給料を上げるには、「評価の上がることを沢山する。」これだけの話しです。感情を出すのは、家に帰ってからで良いんじゃないですかね?
自分の周りには、沢山のコミュニティがあります。家庭、町内会、習い事、会社などなど。ただ、その中で、お金になるものは「会社」だけという方が多いと思います。
考え方を変えて、仮面をうまく利用する事が、人生を楽にすると思います。
3.求める物は、成長と利益
ここまで、仮面についてのメリットを書いてきたつもりですが、冷酷なイメージをもった方も多いかと思います。しかし、全ては成長と利益の為です。
やはり、仕事には適度な緊張感と恐怖感が必要です。少し負荷をかけないと成長しません。
言い訳が出来ない。事実に基づき追求する場こそ、真っ直ぐ成長していきます。
口で説明して知識を得たとしても、やはり経験を積まないと本質的なものを得る事は出来ません。ここで大事なのは、“ミス”を”ロス”と思わない事ですね。
ミスは必ずおこりますし、ミスこそが経験です。プレーヤーからマネージャーに変わり、自分の営業数字が出せない時、じれったい思いをするかもしれませんが、目先の数字より、部下の成長が先です。
部下が成長すれば会社も成長し、結果、みんなに利益が振り分けられます。リーダーとしての判断基準は、「会社と部下の成長と利益があるか」この1本ですね。
是非自分の仮面を作って、磨いていきたいですね。
まとめ
簡単におさらい
- 感情はおいておく
- 組織と給料を理解する
- 求めるものは成長と利益
ということで、今回は、
「【リーダーのマニュアル】基準を明確にして、ルールで動く」
についてでした。