このブログでは、私の人生に影響を与えた本を紹介していきます。
本というのは、読む人・その時の立ち位置や感情等、様々な状況によって解釈が変わります。
なので、このブログでは、本の要約ではなく、この本を読んだ目的、そして感想について紹介します。
人生、その時々に応じて、様々な悩みがあると思いますが、
大体の悩みは本屋さんが解決してくれます。
その中で、私の悩みを解決し、行動力を与えてくれた本を紹介します。
テーマ紹介
コロナ禍で得た教訓。不条理な世の中で生きていく。
2019年12月頃に、新型コロナウイルスが発見されて、あっという間に世界に広がり、目まぐるしく世の中は変わっていきました。
歴史をたどると、インフルエンザ、結核、エボラ出血熱、エイズ等々・・
人類は数え切れないくらいの感染症と闘ってきています。
農業で人が集る・・・
家畜が感染・・
貿易で様々な人種が交流が増える・・・
等々、時代が変わる事で新たな感染症が流行するのは、大昔からの事なんです。
誰かが悪い訳でもなく、誰かに責任がある訳でもないのに、突然、日常生活を制限される。
戦争も同じかもしれません。
自分で選ぶ事が出来ない現実というのは、確実に存在しています。
しかし世の中は、
そんな「不条理」の中で、成り立っています。
歴史を知ることで、コロナ禍が終わったとしても、また新たなパンデミックが起こった際に、自分がやるべき事・出来ることが明確になるのではないでしょうか。
是非、この本を読んで、「不条理」な世の中を受け入れて、闘って行ければ良いなと思います。
参考書籍
まんがでわかるカミュ『ペスト』
<書籍情報>
まんがでわかるカミュ『ペスト』
*著者(原作):アルベール・カミュ
*監修:小川 仁志
*まんが:前川 三都里
*発行:株式会社宝島社
*画像引用:Kindle
はじめに:「不条理とは」
世の不条理。コロナ禍と同様な出来事は、昔から実在した。
まず、カミュについて簡単に紹介です。
- 本名:アルベール・カミュ
- ノーベル賞受賞歴もある作家
- 戦争・貧困・病苦など、人生の不条理さを経験
- 今回の原作である「ペスト」を1947年に執筆
- フランス領アルジェリア出身
- 1913年~1960年
ペストという感染症は実在するものですが、この物語自体はフィクションです。
しかし、内容が現在のコロナ禍と非常に似ていて、教訓になること、又、出口の先には何が待っているのか、等々、沢山のヒントが詰まっているという事で、最近かなり注目されています。
コロナ禍となり、緊急事態宣言、まん延防止重点措置、マスクの着用、営業自粛、経済格差の表面化、等々、様々な問題が浮き彫りになり、心身ともに疲労困憊している人も多いかと思います。
この「不条理」な出来事は、今始まった話ではなく、大昔からありました。
そして、コロナが終息しても、きっといつか別の形で、不条理な出来事は起こります。
今回紹介する本は、「まんが」+「解説」でとてもわかりやすい構成です。
是非読んで欲しい1冊です!!
まなび:「自分たちが出来ること」
①「抽象的」な出来事との向き合い方
■『抽象的』とは
個々の事物の本質・共通の属性を抜き出して、一般的な概念をとらえるさま。
(■英語:abstract)
※対義語:『具体的』
単に思考されるだけでなく、直接に知覚され経験されうる形態や内容を持っているさま。
(■英語:specific)
人間は感情があり、理性があり、自分のやりたい事を突き進めたい。そんな思いがあると思います。
まさに、人間は『具体的』な存在です。
しかし、コロナ禍においては、毎日感染者数が発表され、「今日は過去最大の感染者数」や「2週間連続減少」等々、まさに『抽象的』な情報ばかりが入ってきます。
そこで、『具体的』な感情をもつ人間からすると、「それでどうしたら良いの!?」、「自分のやりたい事をやりたい!!」と苛立ちを覚えてしまい、感情が爆発してしまいます。
しかし、世の中で起きている事は、ほとんどが『抽象的』で、データに基づいた判断をするしかないのです。
そう考えると、『抽象的』な世の中と戦うには、人々が『抽象的』に寄せていかないといけないのではないでしょうか。
事実と感情を分けることで、気持ち的にも少し楽になると思います。
②「誠実な行動」について理解する
■『誠実』とは
利私欲をまじえず、真面目で真心をもって人や物事に対すること。
(英語:sincerity)
何か大きな出来事があると、具体的な感情を持つ人間は、何か人の役に立ちたいと思う事はあると思います。
それは当然の心理ですが、そこに誠実さが無いと足手まといになるか、煙たがられる存在になってしまいます。
コロナ禍においても、自粛期間や外出する人、マスクをしていない人に注意を呼びかける、『自粛警察』という存在が話題になりました。
本人は、よかれと思ってやっており、ヒーロー的な存在で思っております。
そこで、何が足りなかったのかと言うと、『誠実さ』なんですね。
自分がヒーローになりたいという気持ちが前面に出てしまって、結果的に「偏った正義感」と言われてしまう事になりました。
では、何をすべきだったかというと、「いつも自分がやっている仕事を、制限されながらも一生懸命やり続ける。」それこそが、世の中の動きを止めずに動かす力になる。というものです。
人の役に立つという事は、目に見える事ばかりではありません。
『誠実』に自分の出来る事をやり遂げる事が一番重要な事かもしれません。
③「不幸の教訓」を記録に残す
今回のコロナ禍が始まった頃に一番不安だったのは、「これからどうなるんだろう。」という思いではないでしょうか。
マスクの着用、ソーシャルディスタンス、海外はもちろん国内旅行の自粛、営業時間短縮、リモートワーク等々数え切れないくらいの新しいルールが生まれました。
次はどんな規制が出るのか、それがいつまで続くのか。常にそんな不安がありました。
その不安の一番の要素は、「わからない。」ということだと思います。
しかし、現在はコロナ禍から2年経過し、新しい生活に慣れてしまって、騒ぐ人はほとんどいません。
もし、初めに結末が想像出来ていたら、少し楽だったと思いませんか?
歴史は繰り返されます。
また数十年後に同様な感染症が発生する可能性は充分あります。
その時に今回のコロナの記録があれば、慌てる事も最小限になるかと思います。
まさに、この「ペスト」という本を読んでおけば、ある程度の想像はついたかもしれません。
もっと早く読んでおけば良かった・・・
それも踏まえて、自分だけ不幸と思わず、教訓を次の世代に受け継いで行く事が大切かもしれません。
まとめ
簡単におさらい
・世の中の抽象的な出来事に寄せて考える
・本当の「誠実」な行動について知る
・記録を残して次の世代に伝える
ということで、今回は、
コロナ禍で得た教訓。
不条理な世の中で生きていく。
についてでした。
(参考)本の購入方法
興味のある方は、こちらから
↓↓↓