今回は、「転職」について紹介します。
- 自分の市場価値を知りたい
- 自分の市場価値を上げたい
- 転職したい
- 転職活動で失敗したくない
- 将来が不安
今いる会社に定年までしがみつくか、早いうちに転職するべきか、将来について悩む事は誰しもあると思います。
答えは、自分の市場価値を測り、その価値を活かせる場所に身を置き続けることが出来れば、一番の安定といえるしょう。
参考書籍:転職の思考法
書籍情報
<書籍情報>
転職の思考法
*著者:北野唯我
*発行:ダイヤモンド社
*画像引用:Kindle
【はじめに】
1つの企業で働き続けるデメリット
20年間大企業で働いた末路を想像したらどうでしょうか。
出世競争で勝ち抜き、会社も成長し続けて、一生安泰なら良いかもしれません。しかし、これから20年以上、会社が伸び続けるかどうかなんて、誰もわかりません。そして、誰も保証してくれません。
今の環境が続く訳ではない
2,30代は今は大丈夫と思うかもしれませんが、これからも同じ環境である確率はとても低そうです。
年齢を重ねていくと体力も落ちていき、2,30代と同じ様に働く事が出来ず、生産性はみるみる下がってきます。
そんな中、業績不振で退職を迫られた場合どうでしょうか。
同じ会社に居続けた結果、会社内のみで通用するスキルはあるかもしれませんが、世間で通用する深い専門性も無いのに、プライドだけは高く、小さい会社を見下してしまう。しかし、現実的に高値が付く存在では無い為、生活水準を落とす転職しか無くなります。
仕方無く小さな会社に転職しても、過去の肩書きが通用せず、良い仕事も出来ないまま、1年経たずに辞めてしまう。
なんて結末だけは避けたいですよね。
自分の力を磨く
転職をしない場合は、定年まで逃げ切る事が目標になり、会社から不当な扱いをされても抵抗する力すら無くなります。
そんな結末を迎える可能性があると感じたら、すぐ行動しましょう。
これからは、“自分の力で生きていく”というマインドチェンジが必要です。
未来の事はわからんが、様々な予測を立てて備える事は出来るぞ。
【3つのまなび】
まなびを3つにわけてみたぞ!!
①今仕事を楽しめていますか?
大学を卒業して、はじめて就職した時の事を思い出してみましょう。
不安と心配の中に、ワクワクや希望もあった人が多いのではないでしょうか。
しかし、実際入社してみると、希望を失い疲れ切った上司や、自分の出世の事を考え、他人の粗探しに奮闘する人など、想像していたものと違う現実を見てしまい、いつしか自分自身も、仕事がただ生きる為、金を得る為の手段となっているなんて人も多いのではないでしょうか。
今の仕事は、給料が半分になってもやりたいですか?
と聞かれたら、大多数の人がノーと言うでしょう。
仕事は、生きる為には当たり前と思うかもしれませんが、注意しないといけないのは、テクノロジーの進化によって、嫌な仕事から消えていく。という現実です。
会社にしがみつく時代は、20年後には終了しています。
やりたくない仕事をやり続ける人は、結局金で買われているだけで、だんだん安くなっていくのは想像がつきます。やりがいを求めて、仕事を楽しめる人が今後は勝ち抜いて行く事が出来るでしょう。
そもそも、やりがいとは?
『やりがい』とは
緊張と緩和を適度に繰り返す状態を、やりがいと感じる。
ゲームに置き換えて考えてみましょう。
強い敵と弱い敵の繰り返しで、今まで対戦した事が無い強い相手に挑戦する時は、緊張しながら戦い、勝ったあとは力が抜け解放感を感じます。そして、リラックスしながら弱い相手とまた戦う。
ゲームはこの繰り返しですが、その楽しさを感じなくなった時は、ゲームの替え時といえるでしょう。それを、仕事に置き換えた時に、この”緊張と緩和”があるでしょうか。
やりたいことが無い人へ
やりたい事は、大体見失っているだけです。
得意な事に置き換えるとイメージしやすいですが、もっと具体的にいうと、以下の2つです。
- 他人から褒められるけど、ピンとこないもの
⇒自分でも才能と気付いてない - やってても苦にならないこと
⇒人によって様々なので、他人と合わせる必要無し
⇒話すのが好き、資料作るのが好き等々
以上の2つを考えていき、得意な事が見つかってきたら、自分にラベル付けをしていき、最終的には、オリジナルキャッチコピーを作ってみましょう。
“問題解決の設計士”、”無形を有形にする男”
自分で言うだけなので、ちょっと恥ずかしいくらいでOKです。(笑)
これを自分の肩書きとして、そこに突き進みましょう。
好きな事は夢中で勉強出来て、苦にならないのではないでしょうか。
この無意識の部分を意識すると、得意が見つかるって事じゃの。
②自分の価値を発揮するマインド
前述した通り、生きる為の目的として、定年まで会社にしがみつくような働き方は、リスクが大きいです。早いうちに、やりがいのある仕事の方向性を掴み、自分の価値を向上出来る場所に身を移す事が先決です。
そこで、具体的に自分の市場価値を測り、自分が活躍出来る場所を探す必要があります。そこで、給料の決まり方は、以下3つのかけ算であることを理解しましょう。
『給料の決まり方』
①技術資産×②人的資産×③業界の生産性
『①技術資産』
・他社でも通用するスキルと賞味期限
・他社でも通用するレアな経験とニーズ
※20代は、数をこなし専門性を磨く、30代は貴重な経験を得て、自分を磨く『②人的資産』
・会社を変えても力を貸してくれる人、その人に意思決定力があるか
・人脈だけで仕事をとってくる力
・自分を頼りにしてくれている人『③業界の生産性』
※本書引用
・一人当たりの生産性
・市場の成長性
・自分の見込まれる成長性
(生産性=年収がわかりやすい。多忙でもサービス業と金融業では、年収に大きな差がある。)
『成長する業界』と『成熟した業界』
1つの”業界”というのは、一生続くものではありません。誕生から消滅にかけて決まったサイクルで流れていきます。そのサイクルは以下の順番となります。
<業界サイクル>
①ニッチ ⇒ ②スター ⇒ ③ルーティンワーク ⇒ ④消滅
- ①・②⇒成長している業界
⇒上向きのエスカレーター状態で、入ってしまえば自動的に給料や待遇等が向上していく。
また、やる気に溢れる社員も多く、活力があり、自分自身も成長できる。 - ③・④⇒成熟した企業
⇒下向きのエスカレーター状態で、人数が溢れてイスの取り合いが始まり、社内の様々な噂話が広まる。
また、社内での必要なスキルしか身につかず、社外では価値のない人材になりかねない。
流れる早さは業界によって異なりますが、どの業界も基本的にはこのサイクルが当てはまります。そこで、自分が今いる業界、若しくは転職先の業界が、このサイクルの何番目にいるかが重要となります。
自分自身が成熟する前に
就職してしまえば一生安泰の時代は終わりと世の中では言われつつも、特に地方ではどこか他人事に聞こえ、うちの会社は大丈夫だろうとのんびり構えている人もまだまだ多い様に思えます。
会社が傾いても給料は出続けると思い込み、楽な方へ逃げて努力をしない。その上給料を上げろと文句ばかり口にする。こんな風景が周りに無いでしょうか。
そもそも、他人が作った会社という名の船に後から乗り込み、文句ばかり言うのはどう考えても筋違いで、誰かが何とかしてくれると完全に思い込んでいるのではないでしょうか。また、同じ会社に居続けて上を目指そうとして、いくら出世したとしても、上には上がいます。例え社長になっても株主や顧客が上です。
ここで、人生の方向転換をして、自分で稼ぐ力を養う考え方と行動が必要です。
一番分かりやすいのが『転職』ですが、新たなチャレンジをするのではなく、今の業種や職種は変えずに、片足を残しながら新たな場所へ移していく方法なら、大きなリスクはありません。自分の賞味期限が切れる前に、どんどんスライドしていくイメージです。
業界の非効率をついたサービスこそ、伸びる業界です。
価値の有るものと無いものなんて、長い目で見ると逆転していきます。周りがバカにしても、理屈から考えて正しいものが今後は発展していくでしょう。
100万人の頂点ではなく、100万人がくるマーケットに一番乗りすれば、自然と頂点に近づけるのではないでしょうか。
③転職の恐怖を払拭
理屈でいうと転職をした方が良いというのはイメージ出来ます。しかし、何より怖いという感情が一番に出てきます。
この恐怖の理由は、“始めての意思決定”だからです。
今までは、レールの上を走ってきただけで、自分自身で“捨てる物を伴う意思決定”をする事がなかったので、転職が怖いと感じてしまうのではないでしょうか。
意味のある意思決定は、必ず何かを捨てる事になります。
裏切り者扱いされる
捨てる物の一つ目は、同じ会社で働く人々です。同僚、上司、部下から裏切り者扱いされる可能性があります。
本来、会社というのは転職出来ない人がしがみつく様な場所ではなく、いつでも転職出来る人が、それでも転職しない会社が一番の理想です。転職を”悪”という人は、新たな選択肢を手に入れる努力を放棄した人間が発明した、姑息な言い訳です。選択肢が無くNOと言えないと仕事が窮屈になるだけです。
しかし、それを言っても理解出来ない人が文句を言ってきますので、転職活動をする事は、基本的に公言しない方がいいでしょう。
新しい経験・スキルが手に入らない
捨てる物の二つ目に、現在勤める会社での経験やスキルです。この会社でしか出来ない事、手に入らないものもあるのではないかと考えてしまいます。
あと1年で管理職を経験出来たり、国家資格が取得出来る等、具体的なものがあれば話が別ですが、何も無い場合は一度初心に戻ってみましょう。
転職活動終盤になると、今いる会社には自分が必要と過大評価したり、他社では通用しないと過小評価したり、様々な迷いが出てきますが、大体間違っています。
自分の力で生きていきたい、自分の市場価値を高めたい、そんな思いから転職活動を考えていると思います。その考え方は間違っていないので、突き進みましょう。
まとめ
簡単におさらい
- やりたい事を活かす
- 成長出来る環境に身を移す
- 転職をする
ということで、今回は、
「自分の市場価値を高め、自分の力で生きていく考え方」
についてでした。