このブログでは、私の人生に影響を与えた書籍を紹介していきます。
本というのは、読む人によって解釈が変わる場合もあります。
なので、このブログでは、本の要約ではなく、
この本を読む目的について紹介します。
人生、その時々に応じて、様々な悩みがあると思いますが、
大体の悩みは本屋さんで解決出来ます。
その中で、私に行動力を与え、悩みを解決してくれた書籍を紹介します。
今回の書籍は、↓↓↓です。
<書籍情報>
こども『学問のすすめ』
*著者:齋藤 孝
*発行:株式会社筑摩書房
*画像引用:Kindle、書籍現物
福沢諭吉の「学問のすすめ」って読んだ事ありますか?
福沢諭吉はご存知の通り、一万円札のテーマキャラクター(?)ですよね!!
「学問のすすめ」という書籍も学生時代に聞いた事くらいはあると思いますが、
昔の書籍でしょ!って感じで、実際に手に取って見たことがある人ってかなり少ないんじゃないですかね?
私はこの本を読んで、驚きました。
そして、後悔もしました。
これは、こどものうちに読んでおきたかったと。。。
私達は、小さいころから義務教育という仕組みので、
当たり前のように勉強というものをしてきましたが、
多分99%の人が、
「なんの為に勉強をするの?」
「勉強なんてつまらない。」
「こんな勉強、大人になって役に立つの?」
という、発言をしてきていると思います。
この本さえ読んでおけば、もっと勉強したのにな。
そして、今からでも遅くはない!!
という気持ちにさせてくれます!!
また、「学問のすすめ」は沢山の方々が、現代文へ要約しておりますが、
やはり少し難しい内容が多いです。
そこで、今回初回する
こども『学問のすすめ』
をオススメしたいとい訳なんです。
こどもが読んでもわかりやすいですし、
大人の方もスラスラっと読めて、要点を掴みやすいです。
はじめの2話で、私は心を掴まれましたので、
今回はその内容をご紹介したいと思います。
テーマ①:「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」といへり
テーマ②:「賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとによりて出来るものなり」
【テーマ①:「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」といへり】
この本の良いところは、原文と現代訳を比較できるように構成されています。
すごくわかりやすいですね。
そして、この言葉は福沢諭吉の最も有名な言葉です。
福沢諭吉は明治時代の方ですが、明治より前の時代というのは、
生まれた時点で自分の人生がほとんど決まっており、
農民の子どもは一生農民で、豊かな生活など出来ない。
貧富の差は、身分の差。覆すことのできない常識でした。
しかし、幕末から明治時代に突入し、あらゆる文化が発展したことで、
誰もが富を得る権利を与えられたのです。
ここで、テーマとなる
「人はみな平等」
となる訳ですね。
今の時代からすると当たり前と思うかもしれませんが、昔は違ったのです。
そして、私なりの解釈ですが、
「平等」という言葉は優しい言葉に聞こえます。
これは、平等に富を得るのではなく、
富を得る権利は平等にあるという意味で、
努力無しでは富を得ることは出来ないという、
裏のメッセージもあるのではないかと思います。
【テーマ②:「賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとによりて出来るものなり」】
人間は、生まれたときはみんな同じ赤ちゃんです。
赤ちゃんの時に大きな差はないですが、
成長し大人になるにつれて、
貧乏な人、豊かな人、尊敬される人、かるく見られる人、等々
いろんな差が出てきます。
なぜそんなに差がつくのかというと、
まさに
「知識の差」
なのです。
知識があれば、人から必要とされます。
⇒必要とされれば高い報酬が得られます。
⇒さらに尊敬されます。
知識が無いと、誰でも出来る仕事をする。
⇒誰でもできるから報酬は低い。
⇒尊敬されにくい。
という図式が出来てしまいます。
勘違いしてはいけないのが、
「簡単な仕事をしている人」
=「知識が無い人」
という訳ではありません。
単純作業の中で効率化を求め、楽しさをみつける事が出来る人は、
知識が高い人だと私は思います。
要は、何事にも意欲をもって向上させていく思いがないと、
それ以上の結果は出ないという事ですね。
努力すれば報われる可能性があがり、
努力無しでは、報われません。
明治時代からわかっていた事だったんですね。
・人はみな、平等に富を得る権利がある。
今回のテーマは、本を開いてはじめの2つの話です。
この2つのテーマで完全に心をつかまれてしまい、
まだまだ頑張らないといけないなと、改めて思いました。
ネガティブな気分になった時は、
パラパラっと読んで、気分があがりますので、
かなり重宝出来る本です。
また、現代文の後に解説ページもありますので、
しっかり理解もできます。
自分の勉強にもなり、子どもにも教えてあげることの出来る本なので、
一家に一冊のマストアイテムだと思います。
興味のある方は、是非書店へ!!!